ディアンドルを知っていますか?
それはドイツ南部バイエルン州からオーストリア・チロル地方にかけての女性の民族衣装です。
ディアンドルとは「娘さん・お嬢さん」という意味で、
オーストリアの街に出稼ぎにきていた農村出身の若い女の人をそう呼んだことから、
衣装にもそのままの名前がつけられました。
元は農家の女性の労働着だったので形はいたってシンプルですが、
時代が下るにしたがってたくさんの人に着られるようになり、
シルクやベルベットを使ったもの、
凝った刺繍がほどこされたもの、
スカートが短いタイプや胸を強調したデザインのものなど、
色とりどりのディアンドルが誕生しました。
日常的に着られることあまりないようですが、
五月祭やオクトーバーフェスなどのお祭りの時に目にすることができます。
専門店もありモダンなデザインは若い人にも人気があります。
日本でいうところの浴衣のようなものでしょうか。
まるでアルプスの少女のようなメルヘンな雰囲気がとても可愛らしい民族衣装です。